こんにちは、編集長のヒョンです。
サンフランシスコ・ベイエリアで第一子を出産し、0歳児の子育てをしながらアメらくを運営しています。
ヒョン (Hyun)
サンフランシスコ・ベイエリア在住 アメリカ生活2年目のママ
妊娠中期に渡米しアメリカで出産。1歳児の男の子の子育て中
アメリカ生活のリアルを記録した動画がInstagramで人気
(フォロワー1.7万人)
今日は、アメリカって子育てしやすいって聞くけど、実際どうなの?についてお話しします。
結論から言うと、アメリカは子育てしやすいです!
アメリカで出産し0歳児を育てているママとして、私が住んでいるカルフォルニア州は子連れにとって天国そのものだと感じています。
このコラムでは、なぜアメリカが子育てしやすいのか、その理由について説明します。
アメリカが子育てしやすい理由
声を出して挨拶をするアメリカ人
皆さんは、エレベーターに乗っていた時、乗り込んできた人と挨拶を交わしますか?
私は東京で10年以上暮らしましたが、同じマンションの人とエレベーターでお話をしたことは指に数えられるぐらいです。
日本には会釈という文化がありますが、アメリカにはありません。
アメリカ人は挨拶をする時、相手の目を見て必ず声を出して挨拶をします。
会釈は一瞬で終わりますが、挨拶はその後ちょっとした世間話につながることが多いです。
また会釈よりも声を出して挨拶をする方が、相手の気持ちが伝わりやすくありませんか?
その上に、アメリカには赤ちゃんが大好きな人が多いと感じます。
ベビーカーを見ると、大人だけでなくベビーカーに乗っている赤ちゃんにも挨拶をしてくれます。
そして “Beautiful Baby!(なんて可愛らしい赤ちゃん)” と赤ちゃんに笑顔を見せてくれたり ”Is he or she?(男の子なの?女の子なの?)” とか、”How old is he?(何歳なの?)” と声をかけてくれたりします。
ベビーカーは大きいです。時々、場所を取ったり導線の邪魔になることもあります。
親も迷惑にならないように気をつけている。
そんな中、こういうちょっとした挨拶を交わすだけで、少しだけ緊張がほぐれるし気持ちが和みます。
ベビーカーで行けない場所がほとんどない
広大な土地と車社会のアメリカは、家もレストランも各種施設も全てが大きいです。
車社会のため、どこに行くにも駐車場があり、車にベビーカーを載せて子供と一緒に移動することもとても楽です。
アメリカはニューヨーク以外は日本の田舎と同じような感じなので、人混みでベビーカーがとても邪魔になるという経験もあまりしません。
通勤時間に道路が混むことはあっても、満員電車にベビーカーで乗るな!と舌打ちをするような人もいません。(そもそも東京のような満員電車がないので…)
また、アメリカは世界一のバリアフリー先進国で、車椅子でどこでも行けるので、ベビーカーでももちろんどこでも行けるような環境です。
先月、息子と二人でラスベガスを旅しましたが、どこにも車椅子用のドアがあったり、エレベーターが備わっていたためベビーカーを持って観光するのに全く困りませんでした。
グルメと旅行が大好きな私たち夫婦は良く息子を連れて色んなところにでかけていますが、超高級レストランや名門ワイナリーを除いて、子連れで行けないレストランは特にないと感じています。
(※もちろん、年齢によって子供は親のコントロールができないぐらい動き回ったり騒いだりすることもあるので、そういった意味で選ぶべきレストランはありますけどね)
どこでも授乳OK!法律で決まってます
アメリカで子育てをしながら最も驚いたことの一つです。
慣れない育児、最初は、外出時の授乳どこですれば良いんだろう、授乳室ってどう探せば良いんだろうと悩みました。
それで授乳室の探し方について先輩の現地ママに聞いたのですが、「授乳はどこでもできるよ!カルフォルニアは公共の場で授乳する権利が法律で守られてるから!」と言われました。
カルフォルニア州だけではありません、2022年8月時点で、全米の50州と、ワシントン D.C.、 プエルトリコ、バージン諸島で、公共の場所で授乳する権利が法律で認められています。
レストランで食事をしながら、病院の待ち時間に、電車やバスに乗りながら、ママが赤ちゃんに母乳を与えるために胸を出すことについて周りが批判することはありません。
法律で認められた、ママと赤ちゃんの権利です。
私は授乳ケープを使っていましたが、アメリカ現地ママたちの中では特に気にせず胸を出して授乳する人がたくさんいました。
授乳のために時間や場所を制約されることがなくなったため、母乳育児の時も外出がとても楽でした。
外出時のオムツ替えはパパにお任せ
アメリカで子育てをしながら、私は家族でお出かけをしている時ほとんどオムツ替えをしたことがありません。
基本、外出時のオムツ替えはパパの仕事です。
日に日に成長して重くなっていく我が子を抱えて、オムツ替え台の上で腰を捻ったり動きたがる子供を抑えてオムツ替えをすることはなかなか大変な力仕事です。
できるのであれば、ママより力のあるパパにお任せしたいですよね。
私が住んでいるカリフォルニア州では2017年10月に、カルフォルニア州にある建物の公衆トイレに男女関係なくオムツ交換台を取り付けることが義務付けられています。
また、ニューヨーク州でも2019年1月から、州内に新しく建設される建物や改築される建物に男女度のトイレにもオムツ交換台を設置することが義務化となりました。
イクメンという言葉がない!抱っこ紐のパパ率が高い
アメリアにはイクメンという言葉がありません。
男性であっても育児や家事をすることが当たり前であるためです。
実際、街に出かけてレストランなどに行くと、ママ一人で赤ちゃんに離乳食を与えてパパは一人で優雅にご飯を食べるような風景はあまり見かけません。
むしろ、授乳などいつも頑張っているママを少しでも休ませてあげようとしているのか、自分で赤ちゃんを抱えているパパの方が多く感じます。
アメリカでも小さい赤ちゃんは抱っこ紐を使って抱えたりしますが、町中で見かける抱っこ紐のパパ率は非常に高いです。
うちも、息子を抱っこ紐で抱えるのはいつもパパにお任せしています。
街でタバコを吸ってる人を見かけない
東京で暮らしていた時、この街で子育てをしたくないなと思ったことが何回かあります。
その中の一つが、歩きタバコでした。
町中でタバコを吸っている人の後ろを歩く時は、嫌な匂いを嗅がないといけないし、間接喫煙がとても気になりました。
駅周辺に設置されている喫煙エリアも近寄るとタバコの匂いがするので、できるだけ近寄らないようにしました。
タバコを吸う人の後ろをベビーカーで歩きたくないですよね。
サンフランシスコ・ベイエリアに引っ越してから、このような悩みはなくなりました。
喫煙に対して規制がとても厳しいためです。
カリフォルニア州では、公共の建物の中(レストラン、バー、カジノなど)および閉ざされた空間では、電子タバコも含め禁煙です。
禁煙エリアで喫煙をすることは違法行為になるため、罰金が課されることもあります。
厳しい規制のおかげか、町中でタバコを吸うことも、歩きタバコの煙に悩まされることもなくなりました。
ベビーカーを押していてもとても安心です。
まとめ
このコラムでは、アメリカで0歳児の子育てをしながら感じた、アメリカが子育てしやすい国な理由について書きました。
アメリカが子育てしやすい理由は、以下の6つでした。
- 声を出して挨拶をし合い、赤ちゃんにも声を掛けてくれる人が多い
- ベビーカーで行けない場所がほとんどない
- どこでも授乳ができる権利が法律で守られている
- 男性トイレにもオムツ替え台が設置されている
- 男性の育児参加は当たり前でかっこいいという雰囲気がある
- 喫煙に関する規制が厳しく、歩きタバコをする人がいない
最後に、アメリカはとても広い国です。私が暮らしているカルフォルニア州だけで日本の1.1倍の大きさがあります。
州が一つの国レベルで大きく、州ごとに人種の比率や支持政党、法律、文化が異なります。
この記事では筆者が暮らしているカルフォルニア州を例に話しましたが、きっと地域によって子育てのしやすさしにくさも異なると思うので、ご参考までに。