アメリカで赤ちゃんを寝かせる場所は?ベビーベッド(クリブ)・バシネット・Pack’n Playの特徴と選び方

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こんにちは、編集長のヒョンです!

サンフランシスコ・ベイエリアで第一子を出産し、0歳児の子育てをしながらアメらくを運営しています。

アメリカで出産準備をする上で、産まれてくる赤ちゃんをどこで寝かせよう…と悩む人多いと思います。

日本では床で寝ることも多いし、赤ちゃんが生まれたら大人用の布団と赤ちゃん用の布団を並べて寝かせることもできますよね。

しかし、土足文化のアメリカでは新生児や赤ちゃんを床で寝かせることはしません。

アメリカでは布団を購入できる場所もあまりないです。

私自身も、アメリカで出産準備をしながら赤ちゃんを寝かせる場所についてはとても悩んだので、私の経験と現地・日本人ママたちに聞いた、アメリカで赤ちゃんを安全で快適に寝かせる場所と準備についてまとめました!

この記事を書いてる人

ヒョン (Hyun)

アメらく編集長
サンフランシスコ・ベイエリア在住 アメリカ生活2年目のママ
妊娠中期に渡米しアメリカで出産。1歳児の男の子の子育て中
アメリカ生活のリアルを記録した動画がInstagramで人気
(フォロワー1.7万人)

アメリカで赤ちゃんを寝かせる場所

アメリカでは新生児のうちから、赤ちゃんには赤ちゃん専用のベッドを与えます。

日本のようにママやパパと同じベッドや布団を並べて寝る添い寝文化はありません。

一般的に、アメリカで新生児を寝かせる場所は、以下の2つに分かれます。

病院を退院した後の新生児からしばらくは、親のベッドの隣にバシネット(Bassinet)を置いて親と赤ちゃんが一緒に寝る。

4ヶ月頃から寝返りを打つようになったタイミング、もしくは、Sleeping Training(ネントレ)のタイミングで赤ちゃんを自身のお部屋に移動し、赤ちゃんのベビーベッド(クリブ(Crib))で寝かせる。

新生児の頃から、赤ちゃんは自分のお部屋のベビーベッド・クリブ(Crib)で寝かせて、親は自分たちのお部屋のベッドで寝る。

アメリカは新生児の頃から夫婦と赤ちゃんが別室で寝ることが主流だと知られていますが、近年のアメリカでは変化が起きており、産まれてしばらくの間は赤ちゃんを夫婦と同じ部屋で寝かせるケースが増えています。

理由は2つで、愛着育児(Attachment Parenting・AP)に関する関心が高まっているのと、アメリカ小児科学会が2022年SIDS(新生児突然死症候群)のリスクを減らす方法として生後6ヶ月までは親と同じお部屋で寝ることと推奨しているためです。

なぜ赤ちゃん専用のベッドで寝かせるのか

赤ちゃんが大人のベッドで寝る添い寝をしない最も大きい理由の一つは、新生児突然死症候群(SDIS)です。

アメリカ小児科学会(American Academy of Pediatrics・AAP)は、2014年、新生児突然死症候群(SIDS)で死亡した赤ちゃんの中の74%は親と同じベッド(添い寝)を使って寝ていたと発表しました。

ミルウォーキー市(Milwaukee)保健局が添い寝の危険性について強調するために作ったポスターはアメリカ国内でも話題になりました。

このポスターには赤ちゃん専用のベッドを購入できるお金がない場合、市の政府機関に連絡して欲しいと書かれています。

アメリカの赤ちゃん専用のベッド

赤ちゃん専用のベッドと言っても、色んな種類があって何を準備すれば良いかどう選べば良いか悩みますよね。

アメリカで赤ちゃん専用のベッドは大きく分けて3種類です。

ベビーベッド(クリブ(Crib)

一般的に木製や金属製のフレームで作られていて、マットレスと一緒に使用するベッドです。

日本ではベビーベッドと言われますが、アメリカではクリブ(Crib)といいます。

クリブは、安定性と耐久性があり、成長に合わせて調整できる特徴があります。

柵がついているため、赤ちゃんが転落することを防ぎます。

新生児の頃からしばらくの間はバシネット(Bassinet)を使って夫婦と同じ部屋で寝かせることを決めたとしても、バシネットは寝返りを打った後は使えないことが多いです。

つまり、いずれはクリブを用意する必要が出てくるため、ベビーベッド(クリブ)は必須アイテムです。

バシネット(Bassinet)

バシネットは、赤ちゃんの初期の寝かせ場所としてよく利用されます。

クリブとの最も大きな違いは、利用できる期間です。最大6.8kg(15lb)までと書かれてる商品がほとんどです。

寝返りや起き上がりの兆候が見られたら安全のため使えません。

赤ちゃんの成長具合にもよりますが、使用期間は生後3〜4ヶ月ぐらいまでになります。

使用期間は短いですが、ベッドルームに近く赤ちゃんを見守ることができたり、移動が容易で、寝室とリビングルームの間を移動させることができる場合もあります。

アメリカでは新生児の頃から寝返りを打つ頃までの間、夫婦と同じ部屋で赤ちゃんを寝かす場合、このバシネットを選ぶ方が多いです。

ヒョン

我が家は、新生児の時から自分のお部屋で寝かす予定だったため、バシネットの購入予定はありませんでしたが、運良く知人から譲ってもらえました。

新生児〜3ヶ月頃までは、授乳回数が多く、おしゃぶりをしないと眠れなかったので、このバシネットがとても役立ちました。
隣で安全に寝かせておいて、ママも自分のベッドで寝ることができます。

最新テクノロジーに寝かしつけをお任せ!SNOOがすごい

最新のテクノロジーで作られた高級バシネットです。現地テック企業で働くママのお家に置いてありました。

赤ちゃんが6ヶ月になるまで使えるこのバシネットは、赤ちゃんがぐずったり泣いたりした時は、自動でホワイトノイズをかけて本体が振動します。

子宮内と似た振動を与えることで赤ちゃんが安心してまた眠りにつくそうです。

本体についている専用のスリープサック(着る布団)があるため、うつ伏せ寝になる心配もありません。

専用のアプリもあるため、自動で赤ちゃんの状態や睡眠の記録もできます。

デザインもおしゃれで、お家のインテリアの主役にもなれそうな存在感です。

値段は高いですが、お金に余裕がある、アメリカ産まれの最新テクノロジー商品に触れたい方はぜひ。

ポータブルクリブ(Pack’n Play(パックアンドプレイ))

ポータブルクリブは、旅行や外出先での使用に適した折りたたみ式のベッドです。

別名、トラベルクリブ(Travel Crib)とも呼ばれ、代表的な商品として、Graco(グレコ)というメーカーが製造しているPack ‘n Play(パックンプレイ)があります。

軽量で持ち運びが容易であり、ホテルや友人の家などで赤ちゃんを寝かせるための便利なオプションです。

ベビーベッド(クリブ(Crib))の選び方

一台絶対準備して置きたいのは、ベビーベッド(クリブ(Crib))です。

新生児の頃はバシネットで寝かせられても、寝返りを始める4ヶ月頃からベビーベッド(クリブ(Crib))が必要になってきます。

ポータブルクリブPack’n Play(パックアンドプレイ))をメインベッドとして使う人も少ないです。

クリブを選ぶ際には、以下のポイントに留意してください。

安全基準を満たしているもの

安全基準を満たしていることを確認しましょう。

柵や囲いの間隔が適切であり、頑丈な構造であることが重要です。

古いクリブは現在の安全基準に沿っていないものもあるため注意が必要です。

日本では購入可能な側面スライド(Drop Side Cribs)式のベビーベッドは、アメリカでは事故が多かったため製造・販売が禁止されています。

中古のベッドをお探しの方はご注意ください。

高さの調整が可能なもの

赤ちゃんが成長に合わせてベッドの高さを調整できるベッドが便利です。

赤ちゃんは成長と共に、ベッドの上で自分で座れるようになり、つかまり立ちもするようになります。

3〜4歳頃まで使うことを考え、高さを2〜3段階調整できるものを選びましょう。

また、コンバーチブル・クリブ(Convertible Crib)を選ぶと、一つのクリブを使って赤ちゃんの成長に合わせて複数の形にベッドの形を変えて長く使用することができます。

お部屋に入るサイズであるか

ベビーベッド(クリブ)のマットレスは大きさの規格が決まっています。

アメリカで通常のベビーベッド(クリブ)マットレスのサイズは、27 in X 51 in(68.58 X 129.54 cm)です。

もしこのサイズのクリブを置く十分なスペースがない場合、ミニクリブ(Mini Crib)という選択肢もあります。

ミニクリブ(Mini Crib)マットレスのサイズは、24 in X 38 in(60.96 X 96.52 cm)です。

安全な素材で作られたもの

赤ちゃんによっては歯の生え始めに、歯茎の痒さや不快感を軽減するためにクリブの柵を噛む子もいます。

安全で強度がある木製で、毒性のないペイントが使われている商品を選びましょう。

グリーンガード(GREENGUARD)認証を獲得している商品を選ぶと安心でしょう。

GREENGUARD認証は、製品の室内空気品質に関連する国際的な基準を満たしていることを示す独立した認証です。

有害な化学物質が空気中に放出される量が制限されていることを保証しているので、ベッドのみならず赤ちゃんのお部屋に置く他の家具を選ぶ際もチェックすると良いです。

収納がついているか

マットレスカバーやシーツなどを入れられる収納が付いていると便利です。

新生児〜4ヶ月頃までは吐き戻しも多かったため、シーツを頻繁に替える必要がありました。

近くに必要なものがまとまっていると便利です。

おすすめのベビーベッド(クリブ)

我が家で使っているベビーベッド(クリブ)です。

コンバーチブル・クリブ(Convertible Crib)で、4段階で高さの調整ができ、赤ちゃんの成長と共にベッドの形を4タイプに変えられる優れものです。

耐荷重50lb(約20kg)なので、5歳頃までは使える想定です。

クリブは大きな買い物だったので、こんなに長く使えてこの値段!とかなりお得と感じました。

アメリカで人気のカーターズ(Carter’s)というメーカーが作っていて、グリーンガード(GREENGUARD)認証を受けているなど、安心安全な素材が使われていることも選んだポイントでした。

出産育児準備品は、アマゾンレジストリー(Amazon Registry)を利用すると、定価より15%OFFで安く買えます。

<出産準備を15%オフで購入できる!Amazon Baby Registryがおすすめ!(記事近日公開)>

その他のおすすめベビーベッド(クリブ)

できるだけ安く買いたい】

IKEAはリーズナブルな価格のクリブを販売しています。SNIGLARクリブは本体が$129、マットレスは$59で購入できます。

【狭いスペースに置きたい】

Babyletto Origami Mini クリブは通常より少し小さいミニクリブです。車輪がついているため移動できます。ミニクリブは通常のクリブとマットレスのサイズが異なるので要注意。

【長く使いたい(10歳まで使える)】

Stokke Sleepiクリブは丸形のベッドで、日本でも人気の商品です。1歳半までは通常のクリブの形使い、1歳半を過ぎた後は扉を開いて使えます。マットを変更することで10歳まで利用できるそうです。

【背が低い人向け】

Babyletto Hudson 3-in-1 Convertible Cribは、低めの高さ設計で、背の低い方でも赤ちゃんを抱きかかえやすいです。

クリブに使うマットレスの選び方

赤ちゃんのクリブに使うマットレスも専用のものを用意しましょう。

大人用のマットレスは柔らかすぎるため新生児突然死症候群(SIDS)のリスクがあります。

  • 硬めのマットレス(SIDS予防)
  • 赤ちゃんに安全な素材で作られたもの

また、クリブ用のマットレスは規格が統一されています。

  • 通常クリブのマットレスサイズ:27 in X 51 in(68.58 X 129.54 cm)
  • ミニクリブのマットレスサイズ:24 in X 38 in(60.96 X 96.52 cm)

口コミ評価No1!Gracoの通常クリブマットレス

ミニクリブのマットレスとして最も人気の商品

防水のマットレスカバーとシーツも忘れずに

アメリカではマットレスの上に防水のマットレスカバーを被せ、更にその上にシーツを被せます。

赤ちゃんの成長が凄まじく早かった新生児〜生後4ヶ月までの間は、オムツのサイズがすごいスピードでアップし、オムツのサイズが合わないことで、何度もベビーベッド(クリブ)の上に尿もれがありました。

毎朝、シーツを変えて対処してましたが、マットレスは防水のカバーを敷いていたため助かりました。

吐き戻しや尿もれの多い生後半年までに備えて、シーツ(fitted sheet)も複数枚用意しましょう。

更に、アメリカでは、赤ちゃんの寝具としてブランケットや掛け布団は使いません。新生児から生後2ヶ月前頃までは着せられるおくるみ(Sleepsack Swaddle)を、その後は着る布団(Wearable blanket・Sleep sack)を着せて寝かせます。

バシネットの選び方とおすすめ

安定性と耐久性を確認

安定性があり、しっかりとした構造のバシネットを選びましょう。

耐久性があり、安全基準を満たしていることを確認しましょう。

サイズと移動性

スペースに合わせて適切なサイズを選び、必要に応じて移動できるポータブルなバシネットを検討しましょう。

通気性

バシネットが適切な通気性を持っているか確認しましょう。

メッシュ素材や通気孔があるデザインがおすすめです。

高さが調整可能なもの

親のベッドの隣につけて使う場合高さが大事になります。

バシネットの高さが調節可能であると便利です。

イタリアの人気ブランドChiccoのバシネット

ベッドだけ取り外しベビーラウンジとしても使えるHALOのバシネット

ポータブルクリブ(Pack’n Play(パックアンドプレイ))の選び方とおすすめ

ポータブルクリブの中でも代名詞として使われるほど有名なのが、グレコ(Craco)というメーカーが作っているPack’n Playという商品です。

ポータブルクリブと、ベビーサークル、オムツ替え台がセットになっています。

軽量で移動性があり便利な商品ですが、トラベルクリブ(Travel Crib)という別名がついている通り、メインベッドとして赤ちゃんをずっとポータブルクリブで寝かせてる人は少ないようです。

ただ、以下のような方は、メインのベッドとして使うことも可能です。

  • ベビーベッド(クリブ)を置くスペースがない(ミニクリブも厳しい)
  • 赤ちゃん部屋を確保できていない
  • 駐在などの理由でアメリカ滞在が期間限定である
  • あまり育児用品にお金をかけたくない
  • 赤ちゃんを持ち上げやすい低さのベッドを探してる

ポータブルクリブの選び方

ポータブルクリブを選ぶ場合は、以下を考慮して選びましょう。

  • コンパクトさと使用可能年齢のバランス(折り畳んだ時のコンパクトさもチェック)
  • 軽量な設計(旅行の時など、持ち運び予定であれば特に考慮)
  • 組み立てと収納の便利さ

グレコ(Craco)の人気商品Pack’n Play

3歳まで使えるBabyBjörn(ベビービョルン)のポータブルクリブ

ヒョン

我が家は、ベビービョルン(BabyBjörn)の商品が好きで、ポータブルクリブもこちらにしました。

・シックな色合い
・ワンタッチで簡単組み立て
・肌触りの優しいオーガニックシーツ付き
・3歳まで使える大きさ


がお気に入りポイント。

旅行の時だけでなく、友人宅で夕食+飲み会をする時などでも、赤ちゃんを寝かせる安全な場所としても活用できたので、買って良かったです。

中古で赤ちゃんベッドを買う時は要注意!

ベビーベッド(クリブ)が欲しいけど、駐在などアメリカの滞在期間が決まっていると大きなお買い物を躊躇するかもしれません。

その場合は、Buy NothingやFacebook Marketplaceを活用し、安く中古のベッドを活用する方法もあると思います。

ただし、中古ベッドを使う場合は、現在の安全基準に沿っているものかをしっかり確認しましょう。

また、以前使用した家に喫煙者がいたかも要チェックポイントです(喫煙はSIDSのリスク要素です)

私の場合、新品を買ってもFacebook Marketplaceで売れると知ったため、赤ちゃんの安全を第一に新品を購入しました。

商品や状態にもよりますが、半額ほどで売却できることも少なくありません。

参考までに、我が家で使っているこちらのベッドは定価$249ですが、 マットレス付きで$150で売買されていました。

添い寝アイテムは安全性とRecall情報を確認

アメリカでは非推奨の添い寝ですが、実際はベッドの横に置いて添い寝できるアイテムも多数販売されています。

Sunuggle Me OrganicやDockATotが代表的な商品です。

それらの商品は実はどれもマニュアルに「赤ちゃんを寝かせる場所ではない」と書かれています。

主な理由は、窒息の危険性があるとのことです。

まだ自由に身動きができない赤ちゃんは、顔にかかった小さいガーゼ一枚も自分の力で払うことができません。

このような商品は柔らかい素材で赤ちゃんを包み込む形になっており、側面や急な寝返りで赤ちゃんの顔が埋もれてしまう可能性があります。

商品利用について注意喚起だけされているケースもあれば、実際Recall(リコール)が起きていることも少なくありません。

アメリカでは良く赤ちゃん用品に関してもリコールが起きるため、必ず安全性を確認した上で購入するようにしてください。

まとめ

この記事では、アメリカで赤ちゃんを寝かせる場所やベッドの選び方について紹介しました。

アメリカで赤ちゃんを寝かせる場所は、ベビーベッド(クリブ)、バシネット、ポータブルクリブの3種類です。

新生児突然死症候群(SIDS)のリスクがあるため、アメリカでは親と同じベッドで添い寝はしません。

育児アイテムは全て揃えたらその分助かることも事実ですが、赤ちゃんの個性もあり、最初の数ヶ月は短い睡眠との戦いもあるため、赤ちゃん自身が気持ち良く寝れて安全な場所であればどれも正解だと思います。

ご家庭の事情やライフスタイルに合わせて、満足の行くものを揃えてくださいね。

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この記事を書いた人

Hyun(ヒョン)のアバター Hyun(ヒョン) アメらく編集長

・サンフランシスコ・ベイエリア在住
・アメリカ生活2年目のフリーランスママ
・妊娠中期に渡米しアメリカで出産、1歳児の男の子の子育て中
・マーケターとして在宅で働きながら、アメリカの大学でスキルアップにも挑戦
・アメリカ生活のリアルを記録した動画がInstagramで人気
(フォロワー1.7万人)